詐欺=投資と思っている場合は注意
全ての人が詐欺にあいたくないと思っていますが、たびたびニュースでも詐欺の話題が出てきます。信頼できる人だから、大きいチャンスだと思ったなど、詐欺被害にあった方の声は千差万別です。
詐欺は投資関連が多いと思っているかもしれませんが、副業でも詐欺が多いのが実状です。時代は副業を認める流れに傾きつつあり、多くの人が副業に関心を持つようになりました。そこに詐欺師がつけこんできますので、自衛のためにも学んでいきましょう。
副業関連での5つの詐欺パターン
まずは詐欺のパターンを知ることが重要です。大まかには5つの副業詐欺のパターンがありますので、一つずつ見ていきましょう。
1.TwitterやインスタグラムなどSNSで知り合って紹介をもらったパターン
全てのSNSが悪いと言うわけではありません。しかし、SNSを利用して詐欺師たちはドンドンと人脈を築いています。たとえば特定のアーティストが好きなグループに参加したオフ会のときに「いい副業があるんだよね」と近づいてくるパターンなどがあります。
SNSでの友人の広げ方が急速過ぎたり、ジャンルが全然違うタイプの友達がいる場合は注意しましょう。
2.急な友人からの電話、行ってみたらマルチ商法だった
昔からある手法です。たとえば小学校の時のちょっと仲良かった友人から電話がかかってきました。興奮した声で「スゴイビジネスを見つけたんだ。一度聞いてみないか?俺じゃ上手く説明できないからセミナーに来てくれ」という感じで説明してきます。
ビジネスの概要も答えてくれず、とりあえず行ってみたらマルチ商法だった。そんなケースは後を絶ちません。
マルチ商法自体は法律違反ではないのですが(連鎖販売取引法の基準を満たしていれば、合法です)、目的を隠して勧誘した時点でブラインド勧誘になり法律違反です。詐欺的な手口をあなたにもさせようとするので、絶対に断りましょう。
3.インターネットで情報商材を購入したが内容がヒドイ
情報商材の全てが悪いわけではありません。しかし、中学生でも知っているような内容が500ページにも渡って書かれている情報商材も存在します。
ノウハウを知りたいのに知っていることを教わるのはお金の無駄です。あまりにも内容がヒドイ情報商材は、口コミで叩かれていることが多いので購入前に確認しましょう。
4.メールレディにご注意を
女性の方であればメールレディという副業もありますが、これにも注意が必要です。メールレディとは男性とメールをするだけで収入を得られるシステムです。女性側が無料で利用できるという理由で副業の誘いが来ることがあります。しかし、最初のうちは無料で仕事できたのに、いつの間にか自身がシステムを利用するためのポイントを購入しているということも出てきています。全てのメールレディがこうではないのですが、注意する必要があります。
5.コンサルタントに大金を払うも、その後消息不明
脱サラ系や副業関連のセミナーを受講して、講師の話す内容の素晴らしさに感銘を受けて、コンサルタントを申し込んだ方も危険です。
最初のうちはコンサルを受けられたのですが段々と受けられなくなり、最終的には「会社が倒産しました」という連絡が入り、コンサル料が無駄になったといケースがあります。
本当に会社が倒産したのか判断できず、調べようにも調べ方や時間とお金がかかるため、泣き寝入りすることがほとんどです。
詐欺であるかどうか見極める3つのポイント
5パターンの詐欺を紹介しましたが、オレオレ詐欺を筆頭に詐欺の種類は増えていく一方です。しかし、詐欺には共通のポイントが3つあるので見ていきましょう。
1.一般人では稼げない額の収入例を見せる
一般のサラリーマンや主婦では見たこともないような収入例を見せる場合は注意が必要です。「ゆくゆくは月収1,000万!」なんて言葉で、人間の感情を高揚させるのは詐欺師の常套テクニックなので注意してください。仮に詐欺ではなくても、一度冷静に考える時間を作ってください。
その収入を稼ぐために割く時間があるのか?ビジネスモデルに問題がないか?相手のメリットと自分のメリットは何か?などを考慮すれば、やるかどうか明確になるでしょう。
2.簡単!あなたがする仕事はこれだけ!なのに通常の月収以上稼げる仕事
あなたがバイトでも何でもいいので仕事をしたことがあるのであればわかると思いますが、仕事は大変だったりそれなりに労力を費やし収入を得ているはずです。
楽してお金を稼ぎたい気持ちはわかりますが、そんなに楽をして得られる副業をどうして紹介するのでしょうか?
3.経費はすぐに回収できる
誘われた副業をやるかどうか迷っている時に言われる言葉として「経費はすぐに回収できる。私がいつでも相談に乗るから」なんてものがあります。すぐに回収できるのは凄く上手くいったときくらいです。
十中八九、あなたに商材を買って欲しいから、コンサル料を払って欲しいから言っている言葉でしょう。
4.契約書などの書類はきちんと目を通すこと
残念ながら詐欺を100%見抜くのは難しいです。しかし、自身が損をしないように立ち回ることは可能です。
副業をする際は契約書などにサインをすることがあると思いますが、きちんと読んで納得した上でサインしてください。一番怖いのは自身が不利になるような内容で契約してしまったパターンです。契約しているのだから逆らえないではなく、消費者庁に相談するなどの対応をすると好転する可能性もあります。もしもの場合はやってみましょう。
まとめ
多くの日本人は今後の経済の行方に不安を持っています。年金はちゃんと受け取れるのか?給料は下がってしまわないか?そんな不安から副業を検討している方が多数です。
詐欺師はそんなすぐにどうかしたい人間の弱い部分を巧みに利用して搾取します。
許しがたい存在ですが、こちらとしては自衛の手段を身につけるしかありません。
ポイントは一度冷静になって考えること、すぐに返事を求めるような話は詐欺の確率が高いので考慮してください。自身にあった副業を見つけて、不安のない人生になるように頑張ってみてください。