アフィリエイトテーマによっては薬事法を意識することが必須になります。知らずに違反すると罰金や場合によっては刑事罰の対象になり、知らなかったでは当然済まされません。しかし、薬事法は複雑かつ曖昧な部分も多いのが現状です。
すべてをしっかり押さえて把握することはなかなか難しいので、どのような記載が薬事法違反になるのか、ざっくり把握するところから始めると良いでしょう。
薬事法を意識しなければならないアフィリエイトテーマとは
アフィリエイトにおいて薬事法の概念は重要ですが、すべてのテーマで関係するわけではありません。薬事法を知って、誇張表現が罪になることを知れば自分にとっての教訓になります。すべてのアフィリエイトテーマに関係しますが、それはあくまでも間接的なものです。
ここでは、薬事法が直接的に関係するアフィリエイトテーマを紹介します。具体的には以下のようなアフィリエイトテーマで薬事法が直接関係してきます。
- 美肌
- ダイエット
- 健康
以上のように、医薬品が関係するアフィリエイトテーマは要注意です。
どのような表現で薬事法違反になるのか
薬事法違反になる表現は、効果が立証できない表現、誇張表現、根拠のない主観、などです。たとえば、「この化粧水は夜塗るだけでニキビが綺麗になくなります。」「このサプリメントは飲むだけですぐに痩せます。」「私は毎日この薬を使い続けたことで健康を維持できています。」
これらの表現はすべて薬事法違反になる可能性があります。思ったより厳しめだと感じられた方が多いのではないでしょうか。実際薬事法はかなり基準が厳しく、厳密に判断するとかなりのアフィリエイトサイトが薬事法に違反していると考えられます。
そこまで薬事法違反しているアフィリエイトサイトが多いなら、守らなくても良い気がしてくるかもしれません。しかし、多くのアフィリエイトサイトが薬事法に違反しているからといって違反して良いわけではなく、今後より厳罰化される可能性もあります。
今まで看過されていたからといって、今後も許されるわけではなく、儲かっているアフィリエイトサイトほど目を付けられる傾向にあります。WELQという有名サイトが閉鎖されたことも記憶に新しいかと思いますが、閉鎖された理由は実は薬事法違反です。
ご存知の方にとっては今さらと思われるかもしれませんが、意外と知らない方も多いのではないでしょうか。今まで看過されていたものの、WELQが有名かつ稼ぐアフィリエイトサイトになった結果、薬事法の点で目を付けられました。
裁判沙汰や逮捕者が出る可能性もあるので、なるべく最初から薬事法は意識して大幅に引っ掛からないようにすることをおすすめします。
薬事法に少しでも触れるとアウト？
上で説明した通り薬事法はかなり厳しめです。誇張表現や主観はほぼ薬事法違反の対象になりうるので、完全に薬事法に引っ掛からない美容系サイトの方が珍しいと言えるでしょう。
効果が完全に立証できない体験談等は一切使えないことになるので、薬事法をすべて守ると成分の詳細やその成分の立証された効果の解説したできないことになります。事実だけを淡々と書いてもやはり読者を惹きつけるのは難しいので、どうしても多少オーバーな表現や主観が入り込んでしまいます。
厳密にはこれも薬事法違反なので絶対に安全と断言することはできませんが、明らかに違反していない限りは見過ごされる可能性も高いです。美容系のアフィリエイトサイトは数多く、すべてを取り締まることははっきり言って不可能です。
片っ端から取り締まっていると美容系のサイトがインターネット上から消滅してしまいます。このような事情から、本来薬事法で取り締まるべきサイトも看過されている部分があります。
薬事法をまったく意識せずに誇張表現を繰り返すのはもちろんNGですが、神経質になりすぎて執筆がまったく進まないのも問題です。断言はできませんが、過度の神経質にならなくても取り締まられる可能性は低いので、明らかに薬事法に触れるようなことを書かない感覚が重要と言えるでしょう。
医療行為を想像させる表現に特に敏感
薬事法を細かく把握するのは難しいので引っ掛かりそうな表現等をなるべく避けるということでしたが、ざっくり言って医療行為を連想させるワードに薬事法は特に敏感です。たとえば「治療」「治す」「痩せる」「改善」「消す」といった明確な医療効果を想像させる表現は危険と言えるでしょう。
これらの表現はなるべく避け、「隠す」「予防する」「対策する」などの表現を使うようにすると薬事法に引っ掛かりにくくなります。ちょっとした言い回しの違いなのですが、医療的に大きな効果が期待できるようなことを書いてしまうと規制の対象です。
しかし、薬事法に引っ掛かりそうな表現の方が効果が高い印象は受けます。薬事法に引っ掛からない表現に注意することは必要ですが、ギリギリのラインを狙った方が高い効果がアピールできて売れそうな感じがします。
薬事法の内容と実際のサイトを見比べてバランス感覚をつかむ
薬事法の内容を適正に把握することは重要ですが、すべて把握することは不可能で、曖昧な部分も多いです。法律に照らし合わせることばかりを考えていてもあまり実用的ではないかもしれません。
結局のところ薬事法を把握する目的は、アフィリエイトサイトでペナルティを受けないことなので、薬事法を理解しつつも、実際に運営されている他のサイトを見てバランス感覚をつかむ必要があるでしょう。
そうすると、「グレーゾーンだけどこのくらいの表現はOKなのか」「この表現でペナルティを受けたということはこれもダメだな」といった相場感覚がわかってきます。
まとめ
薬事法をある程度把握して違反しないようにアフィリエイトサイトを運営することは重要です。しかしすべて法律通りになっているわけではないので、実際のサイトを見てグレーゾーンやアウトゾーンの相場感覚をつかむことも重要でしょう
