副業がニュースに取り上げられる機会が多くなりました。副業の内容や、働き方、会社との折り合いなど様々な面に焦点を当てて、たくさんの情報が視聴者に紹介されています。なぜ急に副業に関するニュースが増えてきたのでしょう。またどのような内容が多いのでしょうか?紹介します。
2018年、副業解禁元年
ニュースで副業が解禁されると聞くようになったのは2017年、政府が働き方改革を進めることを発表したことから始まりました。長い残業時間や生活に困窮するような安い給料など様々な問題が起こり、政府は働き改革をしなければならないと考えたのです。
副業で人材不足と給料不足を解消
そこで注目されたのが副業です。日本は少子高齢化が進んでいくため、人材確保が大きな問題です。その一方で給料が足りず生活に困っている人がいます。副業を認めることで両方が解消するのではないか、と国が政策の一環として副業を推進していくこととなりました。
働き方を変えなければ、雇用が減っていく?
一方、AI技術が急成長をしており、今後の雇用の内容が大きく変わろうとしています。2045年までには現在の仕事の半分ほどをAIやコンピューターができるようになると言われており、人間はコンピューターのチェックやクリエイティブな仕事が中心になると言われているのです。
そこで副業で起業、創業を後押ししようと思っているのです。副業だと小さな規模から始めるのでリスクが小さく、多くの人がチャレンジをします。中には失敗してしまう人もいるでしょうが、成功した場合は新しい雇用が生み出されます。
ニュースで見かける副業はどんなもの?
ニュースでは様々な副業を紹介しています。主なものはどのようなものでしょうか?
物流
インターネット通販が販売経路の一角を担うようになって、問題になったのが物流業界の人手不足です。物流業界は副業で働きたい人を積極的に迎え入れて人材確保をしようとしています。
空いた時間にスマホでできるもの
副業でバリバリ肉体労働できるのは若い頃だけです。体力が消耗してしまい、深夜までの勤務も多いので、続けていると本業に支障が出てしまいます。そこで注目されたのがスマホだけでできる副業です。ニュースでもプチ副業として紹介されています。
アフィリエイト
自分のブログなどに広告を載せ、消費者がその広告をクリックしたり、実際に買い物をした時に報酬が発生するアフィリエイト。ブログの更新は隙間時間でもできるので、手軽だと注目を浴びています。
実際にアフィリエイトを副業としている人は、1日に1時間程度を副業に当てるという人が多く、始めは大きな収入を得ることはできません。しかしコツを覚えたり、ブログの読者が増えると収入が増えるので、実働時間は短くて済むのです。
クラウドソーシング
クラウドワークスやランサーズなどに代表されるクラウドソーシング。サイト上で紹介されている仕事の中にはスマホだけでできるものも多く、ちょっとした空き時間にできるので人気です。
投資
投資もとても身近なものになってきており、多くの人が注目する副業です。株やFXといった投資は馴染みがあり人気ですが、最近急成長をしている投資といえば仮想通貨です。仮想通貨はいろいろなアプリがあり、見やすさや操作性などの手軽さが受け、投資の副業として人気があります。
ニュースでも「億り人」といったキーワードが聞かれるほど仮想通貨は身近なものになっており、副業というよりは興味本位で始めてみたという人が少なくありません。
趣味やスキルをお金に変える
ニュースで見かける副業で多くの人が興味深くみているものの中に、好きなことを仕事にするというものがあります。もちろん本業も興味がある分野や好きなことを仕事にした人が多いはずです。しかし、生活するためには楽しいことばかりはしていられません。
そこで副業では趣味を楽しむことを主な目標として、ちょっとしたお小遣い稼ぎのつもりで副業としている人がいるのです。内容は様々で、写真をインターネット上の素材画像として投稿したり、ハンドメイド作品を販売したりというものもあります。
また、自分のスキルや時間を販売する例としては、インターネット上で英会話を教えるサービスの提供などが挙げられます。これらは目の前で喜んでくれる人がいてモチベーションに繋がりやすいと、楽しんで仕事をしている人もいます。
軽い気持ちで始めた趣味兼副業ですが、楽しいことはどんどんと上達するので、収入アップにも繋がります。結果的にきちんと副業として成り立つのです。
アンケートやポイントサイトは副業とは言えない?
アンケートやポイントサイトは以前は多くの人が利用していました。しかし今後は副業と言えなくなっていくようです。今後働き方改革が進められ、副業をする人が増えた場合、1日に数百円分のポイントしか稼げないようでは副業と言えなくなるからです。
副業は今後どうなるのか
ニュースを見ていると、今後社会全体として副業を推奨していく流れに見えますが、本当にそうなのでしょうか。経営者の中には、副業をすることで気分転換にもなり、本業でのモチベーションアップに繋がると考えている人もいます。また人材不足であることを考えると副業を認め、他業種と協力しながらやっていく必要があるという人もいます。
しかし、今後も副業を認めるつもりはないという経営者も一定数存在するのです。理由としては、他社で発揮する力があるのであれば100%を自社で出し切ってほしいというものや、優秀な人材が他社に流れたり、起業することで退職をしていくのを防ぎたいと思っている場合もあります。
今後政府が働き方改革の一環で兼業を推進するのであれば、しっかりとした法整備などが必要になってきます。
まとめ
ニュースで副業を始めている人を見るたびに興味を持つ人は多いのですが、実際に始める人は多くありません。政府は解禁としても会社がその流れに乗っていないというのが最も大きな理由でしょう。そんな中、多くの人が注目するのがアフィリエイトです。アフィリエイトは不労収入なので、不動産収入と同様に副業には当たらない場合が多いからです。
ニュースで副業に関する情報をチェックしながら、自分に合うものを見つけてください。