注目を浴びている在宅での副業に添削指導者というものがあります。仕事内容やどのような人が向いているのか、また一番気になる収入面まで紹介します。
添削指導者ってどんな仕事?
添削指導者の仕事内容はどのようなものでしょうか?
添削指導者の具体的な仕事内容は?
添削指導者を簡単に説明すると、赤ペン先生のことです。主婦や育休中のママも隙間時間にやっているほど身近な仕事です。
小学生から高校生までの通信教育、学習塾、予備校、模試の答案の採点や小論文の添削を行います。答案の正誤のために丸付けだけする場合や、一言解説を書き込むものもあります。答案や解説のマニュアルなどが一緒に届くので、基本的にはそれほど難しくはありません。
また小論文においては、誤字脱字や文章構成のチェックだけでなく、感想を書き込む必要があるので難しいと感じる人もいます。
大学生以降の添削は難しいため、一般向けには募集していません。
宅配便で届いたり、パソコン上で丸付けしたり
答案を添削するので、基本的には宅配便で答案用紙が自宅に届きます。ただ最近はデータがメールなどで送られてきて自宅でプリントアウトして添削する方法や、全ての作業がパソコン上だけで完結するものもあります。
応募条件と実際に仕事をするまで
添削指導者は誰でもできるわけではありません。応募条件も厳しいですし、仕事を始めるまでも時間がかかることで知られています。
応募条件は?実際に仕事をするまで
添削指導者の応募資格は一般的に大卒以上で、英語の採点をする場合はTOEIC750点以上、高校生の数学を採点する場合は、数学3Cまできちんと理解している必要があります。
応募をすると履歴書で書類選考したのち、学力検査と論文による適性検査があります。また面接も行われます。小論文の添削では表現力も必要なので、適性検査などで判断されます。読みやすい丁寧な字が書けるかも重要で、履歴書と論文で判断します。模擬添削をして採用を決めることもあります。
実際に採用された後は研修を受けてから添削業務開始となります。業務開始後も定期的に添削指導を受けたり、希望者は講習を受けたりしています。
いつ、どこで募集をしている?
頻繁に答案用紙が行き来する仕事で、スピードも必要となることから地域を限定して添削者を募集していることがあります。その場合は地元密着タイプの求人誌に募集がでています。またデータでのやり取りが中心の場合は求人誌やクラウドソーシング、塾等のサイト上でも募集され、適正試験や面接はインターネットを利用して行われます。
募集は夏から秋にかけて増えることが多いです。なぜなら2学期以降、入試対策のために入塾する人が増えたりテストの回数が増え、需要があるからです。
仕事の単価は?
添削指導者の副業は一枚ごとの出来高制です。単純な丸付け業務であれば一枚数十円、解説付きであれば200円弱、小論文の添削は300~500円程度。小学生のものは安く、高校生のものは少し高くなります。
始めたばかりの頃はマニュアルを都度確認しながら、間違いがないよう細心の注意を払って添削するため、時給に換算すると500円程度ということもあります。しかし慣れてくるとスピードアップするほか、能力給が発生することもあり時給換算で2000円以上という人もいます。
また出来高制だからと言ってスピード重視をした結果、採点が雑だという理由でクビになってしまう人もいます。子供達の努力の証である答案は大切に扱い、丁寧に添削しなければいけません。
どんな人が向いている?メリット、デメリット
どのような人が添削指導者に向いているのでしょうか。
メリット
在宅で仕事ができ、ちょっとした空き時間に一枚添削ということも可能なので、細切れにしか時間が取れない、一度に長時間の確保は難しいという人に向いています。また登録制で自分ができる分だけ受注するスタイルもあります。
子どもの成長を仕事の喜びと感じられる人にはやりがいのある仕事で、「コツコツ地道に」が得意な人に向いています。
デメリット
まず採用基準が厳しいです。また小論文などは時事ネタが含まれることもあり、自分自身も常に勉強をしておかなければいけません。誰でもできるわけではなく、努力も必要なのに一枚ごとの単価はそれほど高くありません。慣れて早いスピードで仕事を進められるようになるまでは稼げない仕事です。
また担任制の場合はノルマが発生してしまいます。他にも前述の通り、仕事量が時期によって変化します。そのため仕事がしたいのに仕事がないということもあります。
基本的には丸を付けるという単純作業の繰り返しになります。ルーティンワークが苦手な人には向きません。
添削以外に在宅でコツコツできる副業は?
添削の副業は敷居が高いと感じる人が多いので、在宅でコツコツできる副業をいくつか集めてみました。
データ入力
パソコンさえあれば、いつでもどこでもできる仕事の代表格であるデータ入力。スピードと正確性がカギという点では添削指導者とかなり近い業種です。タイピングが早い人ほど高収入を得ることができ、5分程度という短い隙間時間も収入に変えることができます。
FX
副業でFXを始めるのであれば一攫千金は狙わず、コツコツと少額を稼ぐようにしましょう。高金利の通貨を購入するとスワップポイントという利子が毎日少額ずつですが得られます。副業なので、大きなリスクは取らず少額投資から始めることが大切です。
アフィリエイト
コツコツと記事を書き続けることでブログの訪問者が増え報酬も増えていくアフィリエイトは、初めは全く稼げないどころかサーバー代でマイナスになってしまうことも。しかし長期的に見ると一番稼げるようになる方法です。
まとめ
添削指導者の副業は時間に融通がききやすく、ちょっとした隙間時間でもこなせる仕事です。しかし慣れるまではきちんと稼ぐとこが難しかったり、正確にチェックすることに神経を使うなど楽して稼げる仕事ではありません。また仕事が少ない時期もあるので、仕事がしたくてもできないこともあります。コツコツできる仕事は他にもあるので、自分に合った副業を見つけましょう。