フリーランスで副業をしている人が4年間で3倍になりました。一昔前までは副業といえば投資か飲食店バイトが主流だったのに、なぜフリーランスで働く人が増えたのでしょうか。フリーランスで働くためには何が必要なのか、どんな内容の仕事があるのか紹介します。
フリーランスと個人事業主って違うの？
フリーランスと個人事業主は厳密には違います。
フリーランス
フリーランスとは企業などと雇用関係がない人のことを指します。仕事を一つひとつ契約を結ぶ形で受注しており、場合によっては守秘義務契約の締結も必要になります。
フリーランスで副業の仕事といえば、ほとんどが在宅でできる仕事です。
個人事業主
個人事業主として働くには、税務署に開業届を出す必要があります。個人事業主になると所得税が課せられますが、確定申告を節税効果の高い青色申告で提出するには必須の届け出となります。また屋号で銀行口座を作るのにも必要です。
フリーランスで副業をする前に
必ず確認してほしいことがあります。
就業規則を確認
フリーランスで副業を始める前に必ず確認しなければいけないのが、会社の就業規則です。副業が禁止、許可制など規則には従わなければいけません。
目標金額を設定
目標金額を具体的に設定します。しかしフリーランスの場合仕事が軌道に乗るまでは目標額に届かないことも多いので、覚悟が必要です。
どれくらいの時間、副業に使えるのか
目標額を決めたら、どれくらい副業に時間が必要なのかを考えます。例えば週に4日稼働して月に5万円稼ぐには、1日に3000円くらいの報酬が必要です。この金額を稼ぐためには、どんな仕事をどれくらい受注すれば良いのか考えます。
目標額と時間は現実的な数字を
目標金額を高くしすぎて本業に支障が出ないよう気をつけなければいけません。確かに月10万円収入が増えたら嬉しいですが、在宅の副業でそれほどの高収入をあげられるものはほとんどありません。
小遣い程度で良いのなら年間20万円以内で
サラリーマンが副業する際に「ちょっとお小遣い」と思う程度であれば年間20万円以内で抑えておくと良いでしょう。なぜなら会社員が本業以外で20万円以上収入がある場合、確定申告しなければいけないからです。
確定申告するなら白色？青色？
フリーランスで副業をするとき大きな問題となるのが、確定申告を青色で申告するかどうかです。青色で申告すると高額の控除が受けられるというメリットがあります。控除額は10万円か65万円で、高額の控除を受けるには、より詳しい申告書を提出しなければいけなくなります。
詳しい申告書を作るのは面倒で難しいというデメリットもあります。しかし、安定して収入のある人のほとんどが青色で申告をしていることを考えると、メリットの方が大きいのでしょう。
青色で申告するのであれば開業から2ヶ月以内か、開業した年の3月15日までに所得税の青色申告承認申請書を管轄の税務署に提出しなければいけません。多くの個人事業主は開業届と共に提出しています。
フリーランスでの収入、会計ソフトの導入は必要？
確定申告をするにあたり、面倒なのが申告書の作成です。自動で計算してもらえる会計ソフトを導入する人も多いですが、必要なのでしょうか？
青色申告をするなら必須
青色申告をする人はより詳しい申告書の提出が求められます。自分で計算するには複雑で、3月になって泣きながら作成する人もいるほどです。またエクセル計算で作成している人もいますが、間違えてあとで追加で課税されることもあります。
会計ソフトはクラウドで手軽に
会計ソフトの導入と聞くと大変だと感じますが、多くの人が手軽なクラウドソフトを使っています。白色申告なら無料で利用できる場合もあるので、利用者は多いです。
フリーランスの副業の始め方
フリーランスで副業を始める際に心がける事は、安定して仕事を受注できるようにすることです。そのための一番手軽な方法がクラウドソーシングです。案件探しから受注契約、報酬の支払いまでがサイト上で完結します。
またデザイナーなど特殊な職種では、エージェントサービスを利用するのも良いでしょう。自分にあった仕事を紹介してもらえ、担当者に相談もできます。
フリーランスで受注できる主な副業
フリーランスで働いている人は、どのような仕事をしているのでしょうか。
Webデザイン
クラウドソーシングでは納期が短く、本来よりも安い金額で発注されている事が多いWebデザイン業務。しかし探せば一般的な金額で発注しているクライアントもいます。フリーランスでは仕事を選ぶ力も重要なのです。
記事執筆
フリーランスで副業している人の多くが一度はやったことのある記事執筆の仕事。口コミや体験談は執筆しやすいですが単価が低く、より専門性の高いものが高単価で募集されています。
また他のライターが執筆した記事を校正する仕事などもあります。
翻訳
英語に限らず、様々な言葉への翻訳者を募集しています。育休中で英語がペラペラのママがお小遣い稼ぎをしている事もあり、担当できる人が多く、驚くくらいの安い単価のものもあります。
ECサイトへの商品登録
ECサイトがどんどん巨大なマーケットに成長しているため、商品の登録には多くの人手が必要です。一件ずつの単価は安いですが、コピー&ペーストで終わることもあり、数をこなす事で収入アップにつながります。
アフィリエイト
フリーランスというよりは「事業主」ですが、アフィリエイトの運営は仕事を始めたばかりの頃は一番収入が安定しない仕事かもしれません。しかし後々一番大きく稼げる可能性のある副業だと言えます。
フリーランスで副業するメリット、デメリット
フリーランスで副業をしている人が、どのようなことをメリット、デメリットと感じているのでしょうか。
メリット
フリーランスで副業をすると、仕事内容も、働く時間も、仕事量も全て自分で決められます。今月は出費が多いからちょっと頑張って働こう、毎年季節の変わり目には体調を崩すから仕事量は少なくしておこう、ということも可能です。
全て自分で決められるということは自分の責任になるということなので、雑な仕事をするとその後発注してもらえなくなります。
デメリット
フリーランスは安定しないものですが、副業だと時間の制約もあり、安定して仕事をする事が難しいです。時には受注し過ぎて寝る間も惜しんで仕事をしたり、反対に仕事がなさ過ぎて収入が足りないということもあります。
まとめ
副業するならフリーランスが一番だと言われています。インターネットで様々な事ができるようになった今、在宅で時間も仕事も自由に選べる副業のスタイルの方が働きやすいからです。まずは「副業を始める前に」の項目を確認して自分に当てはめて考えて見ましょう。
