本業のみで十分な給与があり満足している人は問題ありません。しかし副業での所得を増やすことで、生活に潤いを持たせたいと考える人間もいるはず。そういった方にとっては何の仕事を選ぶのかはとても重要な要素です。もし過去にエンジニアとしての経験があり、技術力が高い人は副業でエンジニアをしてみてはいかがでしょうか。
柔軟な頭がなければ生き残れない時代
その昔、まだ終身雇用のシステムが当たり前だった頃の働き方はいたってシンプルでした。しかし今は価値観がガラリと変わり、各々に能動性や自らの頭で考える力が求められています。例え会社員だったとしても、今の勤め先が10年先にも存在しているのかは誰にも分かりません。
このように不安定な時代だからこそ本業だけでなく、副業でも稼ぐという考えを持っていた方が、時代に対応しやすくなります。また所得を増やすことは貯蓄につながるため、いざというときにも安心です。
会社員の副業は基本的にNG！？
会社勤めをしながら副業をすることを禁じている会社は少なくありません。なぜ禁止するのかといえば、ずばり本業に支障が出ると困るからです。メインの仕事がありながらサブで別のことをするのは、息抜きにもなるため基本的には楽しいことばかりです。
副業で利益が上がり始めると、さらに欲が出ます。もし本業をしている時間帯に「もっと儲けを出すためには何をすべきか？」などと意識を分散されることは、会社からすれば損失でしかありません。そうなることを見越して、多くの企業では副業を禁じています。
副業を解禁する企業の出現
2017年以降、働き方の形態が大きく変わろうとしています。ソフトバンクをはじめとする大手企業が副業を認め出しました。2018年の初頭には政府が企業に副業を促進するような物言いをしたため「2018年は副業元年である」といった認識が広がっています。こうした流れは加速していき、さらに勢いづくことが予測されます。
大手銀行も副業を容認
銀行業界でも副業を容認する動きがあります。2018年3月末に新生銀行が大手で初となる副業解禁を実行しました。対象となったのは正社員だけではなく、嘱託署員を含めた3000人弱の人達です。
例えば外国語が流暢な人であれば、翻訳の仕事などをすることが許されます。これまで同銀行では報酬の発生しない業務や親族の会社を引き継ぐことなど以外、基本的に副業を認めてきませんでした。大手銀行にも副業解禁の流れが波及したことで、他の企業も続く可能性が高まります。
大手企業が副業を認め出した理由
どの企業も当然ながら、優秀な人材を手放したくありません。しかし業務規則で縛りすぎると、そうした人達が他の会社へ移ってしまう可能性も考えられます。文化的にヘッドハンティングが根付いているアメリカでは、個人が末永く同じ場所にい続けるということを想定していません。
日本企業は高度経済成長と比較して違う働き方を模索しているとはいえ、まだまだアメリカ型のドライなシステム構築ができていません。「副業を手がけていても優秀な人材には変わりない」と、会社側が妥協したことで副業禁止の規則が総体的に緩みつつあります。
エンジニアが副業で稼げる仕事って何？
エンジニア業務は多岐にわたります。では具体的にどういった仕事であれば副業エンジニアとして、収益を上げやすいのか見ていきましょう。
ホームページの作成
CSSといったスタイルシートやHTML言語を理解していれば、ホームページを作成することが可能になります。さらにJavaScriptを使いこなすことができれば、ギャランティーはぐっと上がります。一度作ったホームページの不具合なども含めて請け負う業務ですので、クライアントとは長期的に付き合うことになるケースもあります。依頼は企業だけでなく友人、知人といったところから入ることもあるでしょう。
プログラミング
店舗経営が年々苦しくなっていく状況が続いています。しかし反面、ネットを活用した販売促進サービスは活気づいています。多くの企業がウェブサービスや自社サイトの導入を検討しているこの現状は、エンジニアからすれば望むところです。
プログラミングをしっかり理解していれば、企業から振られるウェブサービス関連の開発案件に対応することができます。こちらも長期的に関わることが求められるものから、一ヶ月ほどで業務が完了するものまで形態は様々です。本業との兼ね合いも考えて、空いている時間に行えそうなものを選びましょう。
アプリの開発
日夜、数え切れないほどのアプリが開発されています。アプリは大きく当てると巨万の富が一夜にして手に入ることも可能です。そのためまだまだ新規参入企業が少なくありません。副業としてエンジニアが関わるアプリの開発は、おおまかに分類すると二種類となります。受託アプリと自作アプリです。
受託アプリはクライアントからの依頼を受けて開発する仕事です。すでにリリースが終わっているもののを仕様を変えたり、機能を追加したり不具合を修正する業務もあります。またリリース前のアプリに開発段階から参加するものまで幅広く存在します。自作アプリは全てを自分で請け負います。開発したものに掲載される広告が収入の源となります。
続ける秘訣は楽しむこと
「副業に興味があって挑戦したけど、すぐにやめてしまった…」という人がたくさんいます。もちろん本業で満足していれば、副業を末永く続ける必要はありません。しかしどうせやるのなら、続けられた方がスキルアップにつながるだけでなく、新たな知識を増やせます。
副業継続のポイントは大きな期待をしないことです。例えば「絶対に月30万円は儲けたい！」と望んでも、それが叶う人はひとにぎり。もしこれが「最初は1万円でも構わない」というくらいの軽いスタンスであれば、コツコツ積み重ねることができます。ゆっくりとノウハウを習得しながら収益を上げることができれば、ゲーム感覚で楽しむこともできるでしょう。
初めの期待値が大きすぎると「こんなはずじゃなかったのに……」と、失望も膨らみやすくなります。切羽詰った気持ちでやるよりも、スモールステップでワクワク感を重視した方が副業は長続きしやすくなります。
まとめ
エンジニアの副業に関して詳しく説明しました。人生を充実させるのには、いかに好循環を起こせるかが大事です。メインの仕事とサブの仕事の両方が上手く回っていると、どちらの業務も楽しくなります。暮らしに副業を上手く取り入れることにより、これまでよりももっとワクワクした人生を送ることができるでしょう。
